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むらじぃ

2011年05月22日

レスキュースレッドの大会でした

梅雨の合間、晴れ間が広がった日曜日。名護のブセナホテルのビーチにてレスキュースレッドを使ったトレーニングと競技会でした。参加者は80名を越えた。各リゾートホテルのビーチのライフセイバー、消防署、学生さんが参加している。例年の倍の参加者だった。


 マリンジェットを使った溺者救助の技術の展示訓練と参加者の技量アップの講習も併せて行われた。マリンジェット、スクリューがないウォータージェット推進の動力船だ。沖縄のようにリーフに囲まれた浅瀬の多い水域では、すごい浅い波打ち際から高速で溺者がいる水域まで移動することが可能だ。マリンジェットの船尾に浮力体のボード、レスキュースレッドを取り付けて救助者と操船者の二名で救助に向かうスタイル。開発されたのは、ハワイのサーファーの救助に使うためと記憶しています。


 マリンジェットは重心が低く設計されているために荒れた海でも迅速に救助に対応することができる。喫水も浅いために波打ち際、場合によっては溺者を乗せたまま砂浜に直接乗り上げることもできる。ウォータージェットのために水を吸い込んで推進するために乗り上げた瞬間にエンジンを切れば、砂を吸い込まなくて済む。溺者を救急隊に引きしたあとは、すぐに水面に戻せばエンジン部分への冷却水も供給することができるのでした。


 沖縄では、浅瀬についてはモズク栽培が盛んになっています。このモズク畑ではモズク網を広げるために鉄筋を使っています。この鉄筋の高さが微妙だ。潮汐で海面の高さが変化します。場合によっては、鉄筋が突き刺さる可能性もあるのでした。怖いですよ。ホテル前のビーチでは水中も整備されているので、大丈夫かと思います。


 現在は、より迅速に溺者を水面から救助が課題とのこと。以前は、意識不明者の救助を行う際、レスキュースレッドに乗せて人工呼吸を実施していたが、人工呼吸はしなくなったとのことでした。AHA2010ガイドラインの改正のために、より迅速に陸に搬送する形式に切り替えたとのことでした。スレッド上で、溺者を支えているだけでも力がいるので、人工呼吸まで実施すべきは酷かもしれないです。無気肺の状態が長くならないように対応を考えてはと思うが、なかなか難しいのだろうと思う。


 裸泳での水面救助については、救助者の水泳能力が大きく作用する。救助者が溺れてしまっては、問題になる。マスク、フィンを使った救助技術も練習すべきとは思うが、なかなかトレーニングも時間がかかるために技術の定着が難しい。



 オランダのある企業が検証した映像がありました。タイトルは「Lynx Helicopter Operating Limit Development 」とありました。とりあえず、映像を見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=bC2XIGMI2kM&feature=player_embedded#at=27



 国際蘇生連絡委員会(ILCOR)による2010CoSTRに基づいて作成した救急蘇生のためのガイドラインの暫定版(日本版)ここからダウンロードできます↓
http://www.qqzaidan.jp/jrc2010.html





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Posted by むらじぃ at 21:06│Comments(0)ひとりごと
 
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