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むらじぃ

2009年02月19日

潜水傷害専門医が不足している

2月も半ばを過ぎた。もう少しで3月に突入だ。内地での救急医療での急患の受け入れ拒否やたらい回し等の問題が社会問題としてクローズアップされている。沖縄では、北部方面での妊産婦さんの問題があった。緊急時の場合は、中部にある県立中部病院まで搬送されるケースが多いとのこと。北部地区では産婦人科医が不足しているためだ。


  自分は潜水を職業としている。潜水が原因での傷害が起きた場合。どこで適正な治療を受けることができるか。考え込んでしまうのです。自分は恩納村で仕事をしている。恩納村から救急搬送される地域には再圧治療ができる高気圧酸素治療対応施設がないのでした。那覇市を含めて周辺地域には一人用が二箇所。複数名を一度に治療できるの本格的な高気圧酸素治療施設が3箇所あります。中部地区はゼロ。北部では一人用が一箇所のみ。宮古島では県立病院に一人用がありましたが、すでに治療を中止している。石垣の県立八重山病院に一人用があるのみでした。


  個人的は、この施設では治療を受けたくないと思う施設もあります。




  潜水傷害を専門に治療できる医師の数は、正式には1名いるのみです。年間に50万人以上もダイバーが潜りに来ている沖縄地区。そんなダイビングで有名な地域に潜水傷害を治療できる医師が一名しかいない事実。潜水専門医の看板を上げていないが、あと一名がいるのみです。
 

  潜水傷害が発生した場合に、治療には複数回の治療とガイドラインがあります。治療の主な柱はアメリカ海軍が確立した治療法がある。このアメリカ海軍の標準空気減圧治療を実施している施設は二箇所だけ。 

  ダイビング現場に酸素を標準装備しようと自分らは活動しているが、まだ一部でしかないのでした。全体の20%以下しか装備していない調査もあるのでした。とくに減圧症を代表するような潜水傷害。専門医療機関に搬送されるまでの間、酸素の供給を受けることが、応急処置では望ましいのが医学的な検証結果から明らかになっています。それでも酸素供給装置は、現場では20%以下が現実なのでした。


  3月は会計年度の切り替わりだ。医療機関でも人材の移動が激しくなる時期だ。4月以降も、現状維持なのか、ゼロになるか。昼間であれば極めて短時間に救急搬送できるドクターヘリが活動している。でも、救急搬送する先が「ない」ってことになる可能性もあることを考えないとならない。


専門の医療機関の選択肢が減ることの怖さ。再建は難しい・・・・・・・・。 


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Posted by むらじぃ at 23:24│Comments(0)ひとりごと
 
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